一子相伝(いっしそうでん)の技

                
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1月は学会や講習会がほとんどないので、休診日を家族と過ごす時間にあてることができますblush

先日のお休みは、大分県日田市の「小鹿田焼(おんたやき)」の窯元と、福岡県うきは市の「一の瀬焼」の窯元へ行ってきました。 

 小鹿田焼は、1705年に開窯して以来、一子相伝(学問・技芸などの奥義・秘法を自分の子の中の一人だけに伝えること)により今日まで継承されてきました。現在は10軒の窯元が家族労働でのみで作陶を行っておられます。1995年には国の「重要無形文化財」にも指定されました。

小鹿焼1_600

最近はテレビでも紹介され、デパートでも目にすることが多くなりましたし、以前、東京ミッドタウンでも販売されているのを見かけました。

窯元にくると、そうした場所で購入するよりもだいぶんお手頃価格で手に入るので、掘り出し物を見つけるのがとても楽しい

 

現在でも機械を使わず、川の流れを動力にした唐臼で原土を粉砕して粒子状にしています。また、焼成は、薪を使った10軒共同の登り窯で行われます。

登り窯600

山の上にぽっかり開けた集落は、まるで遠い昔にタイムスリップしたような情緒があり、懐かしい気持ちになる場所でした。

 

さて、大分県との県境にある一の瀬窯。医院のスタッフに教えてもらって今回初めて訪れました。

こちらの開窯も、今から400年前、豊臣秀吉が朝鮮に出兵した際に連れ帰った陶工たちによって開かれたのが始まりと言われており、現在6軒の窯元があります。それぞれの窯元でかなり印象が違うように感じました。

その中でも、僕は『永松窯』さんで、お気に入りの陶器達と出会うことができました。ここのお父さん(と言っても、すごい人なんだと思うけれど sweat_smile)は作品もユニークで最高 laughing

 壷?の中にお湯を入れると、熱燗がいい温度で楽しめる徳利! まるで徳利がいい気分でお風呂に浸かっているようですsmile しかもこれ、電子レンジもOKって

熱燗600

 

酔っぱらった徳利 まるで自分を見ているよう・・・

ごろん・・・ え横になるの あ、なるほど 持ちやすい

徳利600

 

生卵を入れて、蓋をして、電子レンジで4-50秒チンしたら目玉焼きのできあがりそのまま食卓に出してもオシャレだし、毎朝お母さん達の味方になりそう

そして、凜々しい黒いお皿、和菓子を出すのにも良さそうですね・・・

でもこれ、確か一枚500円くらいでした

目玉焼き600

 

作者のお父さんが、それぞれの陶器について、作った時のエピソードを聞かせてくださり、焼き物一つ一つに深い愛情がこもっている様子がうかがえましたblush ずっとずっと大切に使わせていただこうと思います。

 

 

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