このたびの熊本・大分地方における地震により被害に遭われた方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
先週水曜日、僕が毎月矯正治療をおこなっている『もりの歯科クリニック(熊本県熊本市)』は診療を再開しました。
この日、水がようやく出るようになったそうです。
金曜日、こんな状況では、急を要さない矯正歯科の患者さんは来ないだろうなと思いつつ、学生時代からの友人である院長やスタッフ達にも会いたくて、予定通り熊本に向かいました。
いつも利用している新幹線は不通(土曜日に熊本−博多間が開通しました)。在来線を乗り継いでになりました。
何時間かかるかわからないので時間に余裕をもって家を出ましたが、素晴らしいことに、なんと予定時刻に到着 JR関係者のご尽力を感じました。
病院に着くと、森野先生やスタッフは元気そうでひとまず安心
「水も通ったし、物資も入るようになって大丈夫よ」と言っていたけど、
自宅に戻れない、ガスも通っていない、水道だって普段通りではないし、スタッフによっては居住区が未だ断水、という状況で、大丈夫といっても、それは「(前日よりは・・・)」という意味なんだろう、と思いました。
余震だってあるし、本当はみんな疲れているだろうに、僕にはそんなところを見せず、笑顔で日常を取り戻そうとしていました
また、患者さんにおいても、この日、なんと10名ほどの矯正患者さんが受診してくれました この次の僕の診療が1ヶ月後だからとしても、この状況下でこれだけの矯正患者さんが受診してくださった事実に、熊本県人の底力を見たような気がします
被害が大きかった地域はもちろん、一見、日常を取り戻したかのように見える地域も、みんな表に出さないだけで、実際はいろいろ不自由な思いもしているだろうし、建物審査や修復等もこれからで、いろんな不安を抱えているだろうと思います。
ただ、一日一日、間違いなく前に進んでいます
・・・土曜日、西岡矯正歯科医院にかざった一輪の『しゃくやく』。
翌日には見事な花を咲かせました。
物事は確実に、一日一日、前に進んでいくのですね。