世のおじさんたちに言い訳をあたえる話をしよう

                
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酔っ払って、トレードマークの眼鏡がこわれました ( ̄▽ ̄)

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片方のレンズは未だ行く方知れず・・・

僕には、とても楽しかった〜という記憶しか・・・ありません

 

そして翌日の第11回 九州矯正歯科学会学術大会

スペア眼鏡の僕。少し反省しているように・・・見えませんか、そうですか。

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お酒に強い人・弱い人、ということに関しては、アルコール分解過程に関わるアセトアルデヒド脱水素酵素を作る “NN型遺伝子” の存在がよく知られています。

このNN型の遺伝子を持つ人はアルコール分解酵素を多く作れるのでお酒に強いといわれています

ちなみに、筑波大学の研究グループによると、このNN型遺伝子の割合は、秋田県で最も多く、愛知県で最も少なかったそうです。僕の知ってる愛知県人達は、お酒に強いと思うのだけど??

 

そしてもうひとつ最近指摘されているものに、“Fyn遺伝子” というのがあるそうです。

これまでの研究で、このFyn遺伝子のみを欠損させたFynノックアウトマウスは、正常マウスと比較して、学習・記憶能力の差はほとんど見られないものの、恐怖反応が強く、攻撃性が低下していることがわかっています。つまり、人間で言うと、臆病で、お人好しといった性格を持っているのです

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理化学研究所の二木(にき)先生らが行った実験で、この「Fyn遺伝子がアルコールの感受性に影響を与える」ということが明らかになり、1997年のScienceという雑誌で発表されました

彼らの実験方法は次の通りです。

マウスは普通、しっぽを持って仰向けにひっくり返されると、必ず1秒以内くらいにすぐ起きあがりますが、アルコールの投与を受けると酩酊状態になり起きあがれなくなります(下写真)。(ちょっと親近感わいてしまうのは僕だけ??)

そこで、Fynノックアウトマウスと、正常マウスにそれぞれアルコールを投与してひっくり返し、起き上がるまでの時間を調べると、正常マウスが2~3分で起き上がるのに対し、Fynノックアウトマウスでは、倍以上の10分もかかりました。(あちゃ〜

その他の条件は両者で差がなかったことから、Fyn遺伝子が脳のアルコール感受性を変化させていると考えられました。さらに彼らは、アルコールによって抑制された神経の回復が、Fynノックアウトマウスでは障害を受けていることも突き止め、これが行動上でのアルコール感受性亢進(酔っ払う)の一因だということを明らかにしました

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二木先生によると、Fyn遺伝子は人間にもあるので、ヒトでもマウスと同様、こうしたFyn遺伝子が持つ性質とお酒の強い・弱いには関係がある可能性があるとのことでした

つまり、「お酒に呑まれる」人は、「ちょっと臆病で、お人好し」な人が多いのでは?ということ・・・

 

え?僕の眼鏡が壊れたのは、僕がお人好しだからだろうって

そ、そんなことありませんてば〜 

僕のFyn遺伝子がもうちょっとちゃんと働いていたら・・・僕はお酒に呑まれることもなく、もうちょっとCool guyだったかな🙄?

て、遺伝子のせいにして調子にのり過ぎてはいけません

 

それでは皆さん、明日1日頑張れば、明後日は祝日ですよ〜

インフルエンザが流行っているようですから、気をつけてくださいね

 

【参考文献】

  1. Miyakawa T. et al. Science, 278(5338), 698-701, 1997
  2. 理研ニュースNo.199 January 1998
  3. Newton ここまで解明された 脳と心のしくみ

 

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