7月1日〜15日の間、博多の町は、櫛田神社(福岡市博多区)の神事である「博多祇園山笠」一色となります。
豊臣秀吉の “太閣町割り(1587年)” が起源とされる「流(ながれ=地域)」ごとに、博多人形師による豪華な「飾り山笠」や「舁き山笠(かく=担ぐ)」が作製され、町のいたるところで目にすることができます
山笠の期間、男達が身につけている長法被(& ステテコ)は正装とされ、正式な場所でのドレスコードとしても認められています。
参考:博多祇園山笠目録
昔、この格好で大学の講義をした先生もいたらしい・・・
そしてこの期間は、締め込み(褌(フンドシ)とは呼ばない!)の集団に遭遇することもしばしば・・・
飾り山笠は、櫛田神社に向いた面を「表」とし、その裏側を「見送り」と呼んで、「表」には武者物、「見送り」には童話やテレビアニメが題材になることが多いそうです。
夜にはライトアップもされて綺麗ですね
また、この期間中は「キュウリを食べてはいけない」のだそうです。
なんでも、輪切りにしたキュウリの切り口が、山笠の祭神・祗園神(スサオノミコト)のご神紋である木瓜(ぼけ)の花に似ている所から、ご神紋を口に入れることは畏れ多いと氏子が食べることを遠慮した・・・というところから始まったのだとか・・・
参考:博多山笠navi.
この時期、僕は、堂々とキュウリを残すことができます
博多祇園山笠のクライマックス「追い山」は、15日の午前4時59分、一番山笠の櫛田入り奉納を皮切りに、合計8つの山笠が次々に櫛田入りを行い、まだ薄暗い博多の街へと駆けだしていきます。
流れごとにタイムを競う迫力満点の様子を見物するために、県外からも多くの観光客が訪れます
山笠が始まると、ああ今年も夏がきたなぁ、と感じます
そしてなぜか僕は無性に餃子が食べたくなる・・・
博多の餃子は「一口餃子」が多く、その名の通り、他と比べて小さなサイズです。
いくつか有名なお店がありますが、僕がよく行く、博多駅から歩いてすぐの「旭軒」は、地元のサラリーマンでいつもいっぱい
食べ物のメニューは、
・焼餃子 一人前(10個)350円 ・水餃子 一人前(10個)350円 ・手羽先 一本90円、あとは、めし、みそ汁、小鉢 というシンプルな構成
餃子は5人前くらいは食べてしまいます。それでもリーズナブル
手羽先は作り置きで冷えているので、初めての人は、「あれ?今どき揚げたてじゃないの」と思ってしまうかもしれませんが、これがなんだか昔のお弁当に入っていたようななんともいえない懐かしい味で、しばらくするとまた無性に食べたくなってしまうのです
山笠が終わると、博多の町に本格的な夏がやってきます