先日、お姉ちゃんの矯正歯科治療について来た妹ちゃん
診療台横で、例の “ラビットチェア” に座って一言。
「今日は(お姉ちゃんに)『パラタルバー』を入れるんでしょ?」
「そうだよ。よく覚えてるねぇ」 (僕、とても感心)
「うん。おいしそう」 (僕、爆笑 そーゆーことね)
君が想像していたのは、こんなやつかな??(コールドストーン アイスバーより)
これだったらおいしそうだよね ・・・でも、実際にお姉ちゃんに入れた『パラタルバー』ってのは、コレなんだ
残念っ あまり美味しそうでは・・・なかったね
矯正歯科治療では、大臼歯の位置・向き・角度、他の歯を動かす際の固定源としての役割は重要で、“パラタル(=口蓋の)バー(=棒)” は、大臼歯の位置や角度を改善したり、固定源としての役割を果たすためにはなくてはならない装置なのです。
装置をつけてからしばらく慣れるまでは話しづらい、食べ物が絡まるなど大変な思いをすることもありますが、この装置を使うか使わないかで最終的な仕上がりの美しさや完成度のレベルが変わってくると僕は思っています。ですので、治療中の皆さん、一緒に頑張りましょうネ
最近では、『パラタルバー』と、以前このブログ(2015.02.01 “矯正歯科治療に抜歯は必要か?”)でもお話したことがある『矯正用アンカースクリュー』とを組み合わせることで、数年前であれば外科的な手術を併用しなければ治療が困難であったようなケースの一部が、手術なしでもきれいに治せるようになりました
このようなケースについては、いずれ詳しくご紹介しようと思っています。
仕事が休めず入院が困難な方、手術に不安を感じて治療を迷っている方などには嬉しい情報ではないでしょうか。装置や技術は日々進歩しています。僕らも常に新しい知識や技術を身につけて、患者さんが最高の治療をうけられるよう研鑽を積んでまいります
あ、そうそう。先ほど妹ちゃんが座っていた “ラビットチェア”。昨年、10月26日のブログでこの椅子を紹介した際、京都の金川先生(かながわ矯正歯科)から、
「ぼくはこの形の椅子を見ると “どうぞのいす” を思い浮かべます。」
というコメントをいただき、早速、“どうぞのいす” の絵本を購入してみました〜 本当に似ていますね。そしてほんわかするお話。子供達にも人気の絵本です
さて、週末は少し春を思わせる暖かさだった福岡。今日はまた寒さが戻りました。土・日には歯科医師国家試験も行われたようですね。西岡矯正歯科医院にも歯学部6年生の患者さんがいます。どうか無事合格しますように〜
僕は内心ドキドキしながらも次の診療では平静を装って、自分からは「どうだった?できた?」とか絶対聞かんからね〜
それでは皆さん、今週も張り切って参りましょう