矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)
従来の矯正治療における歯の移動の多くは、前歯と奥歯の間でゴムやバネを利用して行います。
しかし、前歯の突出や凸凹の程度がひどい場合、奥歯をしっかり固定することが求められます。
そこで、ヘッドギア等の頭からかぶる装置を用いて奥歯を後方へ押すことが必要となります。これは、患者さんの協力次第で効果が期待できるというものです。
しかし、着けたまま外出しづらく夜間自宅で使用するのが精一杯で、装置の使用が不十分な場合、治療効率は悪くなり(治療期間の延長)、良好な治療結果が得られなくなります。
対して、矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)は、小さなスクリューを歯茎の上から骨に植立し、スクリューから直接力を加えますので、ヘッドギア等を使用しなくても奥歯を確実に固定することが出来ます。
矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)の特徴は?
メリット
- より良好な治療結果が期待できる。
- ヘッドギア等の頭からかぶる装置を使用する必要がなくなる。
- 今まで困難であった不正咬合の治療が可能となる。
- 治療期間が短縮できる。
デメリット
- 簡単な外科処置が必要である。
- 約1割の確率で脱落する可能性がある。
- 歯の移動方向によっては再度植立しなおさなければ場合がある。
矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)はどんな時に必要?
- 前歯の突出や凸凹がひどい。
- 頭からかぶる装置を使いたくない。
- より良好な治療結果にしたい。
- 奥歯を大きく移動させる必要がある。
- 歯を埋め込む必要がある。
- 左右の奥歯の位置がずれている。
- 歯を抜きたくない。